法令：新型コロナウイルス対策ユニット回状2022年第19号、運輸大臣回状2022年第58号（空路）　5月18日　

内容：入国規制を再び見直し。出発前のPCR検査の陰性証明提示が不要になった。

     ①　入国ポイントは、

空港：スカルノハッタ（ジャカルタ）、ジュアンダ（スラバヤ）、グラライ（バリ）、ハンナディムとラジャハジフィサビリラ（リアウ諸島）、サムラトゥランギ（北スマトラ）、ザイヌディンアブドゥルマジッド（西ヌサトゥンガラ）、クアラナム（北スマトラ）、スルタンハサヌディン（マカッサル）、ジョグジャカルタ、スルタンイスカンダルムダ（アチェ）、ミナンカバウ（西スマトラ）、スルタンマフムッドバハルディンII（南スマトラ）、アディスマルモ（中ジャワ）、スルタンハジムハマッド（東カリマンタン、以上下線部追加）

          港：すべての海港（運輸省海運総局の検討による）

          陸上入管地：アルックとエンティコン（西カリマンタン）、モタアイン（東ヌサトゥンガラ）、ナンガバダウ（西カリマンタン）、モンタマシンとウィニ（東ヌサトゥンガラ）、スコウとソタ（パプア、以上下線部メッカ巡礼向け、2022年6月4日～8月15日）

     ②　外国人の入国にはビザ保有のほか、2回目まで新型コロナ・ワクチン接種完了（出発より14日前までに完了、英文記載のあるワクチン証明またはワクチン証提示）、PCR検査陰性（出発前2×24時間以内に検査、保健検査時かe-HACに添付）、新型コロナの治療費や搬送費をカバーする健康保険加入が必要。また、入国までに保健省の管理アプリPeduliLindungiをダウンロードしておく必要がある。

     ③　到着時に検温を含む健康診断を受ける。新型コロナの症状がなく、体温が37.5度未満の者で、

          a.　出発より14日前までに2回目あるいは3回目の新型コロナ・ワクチン接種が済んでいる者は、（検疫隔離せずに）旅程を続けることができる。

          b.　新型コロナ・ワクチンを未接種、または1回目までしか受けていない者は、5日間の検疫隔離が義務付けられ、4日目に再びPCR検査を受けて陰性の場合に、その後の旅程を続けることができる。14日間の自主モニタリングが推奨される。

     ④　到着時の健康診断で新型コロナの症状が見られたり、体温が37.5度超である者はPCR検査を受ける。外国人の場合は、このPCR検査料は本人負担。その後の手順は次の通り。

          １）　入国審査と税関検査を受ける。

          ２）　手荷物を受け取り、消毒する。

          ３）　迎えにより宿泊施設または居住地に直接向かう。宿泊施設は事前に予約しておく必要がある（宿泊施設は新型コロナウイルス対策ユニットの推薦があるもの）。

          ４）　宿泊施設の部屋や居住地で到着時PCR検査の結果を待つ。陰性結果が出るまで、宿泊施設の部屋や居住地から出たり、他人と接触したりしてはならない。

     ⑤　④のPCR検査で陰性だった場合

          a.　出発より14日前までに2回目あるいは3回目の新型コロナ・ワクチン接種が済んでいる者は、（検疫隔離せずに）旅程を続けることができる。陰性でも、14日間の自主モニタリングが推奨される。

          b.　新型コロナ・ワクチンを未接種、または1回目までしか受けていない者は、5日間の検疫隔離が義務付けられ、4日目に再びPCR検査を受けて陰性の場合に、その後の旅程を続けることができる。14日間の自主モニタリングが推奨される。

     ⑥　6～17歳および／あるいは一時／恒久居住許可（KITAS／KITAP）を有する外国人で、海外でワクチン接種が受けられなかった者がインドネシアに入国する場合は、到着時または入国後2度目のPCR検査で陰性が証明された後にワクチン接種を行う。

     ⑦　インドネシア国内にいる外国人で国際／国内移動を行う者には、インドネシア政府主導またはインドネシア経営者協会を通じたワクチン接種プログラムにてワクチン接種を受けることが義務付けられている。ただし、国際渡航のために国内を移動する者（空港検疫所からの許可等必要）や18歳未満の者などは例外。

     ⑧　18歳未満のワクチン接種証明の提示は不要。同伴する親・保護者の隔離期間に合わせて行動する。

     ⑨　屋内または人混みのある場所では、3層の布マスクあるいは医療用マスクを、鼻からあごまで覆うようにして着用することとした。

     ⑩　旧令の2022年4月5日付け新型コロナウイルス対策ユニット回状2022年第17号、同19日付け新型コロナウイルス対策ユニット回状2022年第17号補遺　は失効。


このほか今週は次のような法令をご紹介しております。お問い合わせください。

     ■　訪問ビザのインドネシア滞在期間延長（2022年法務人権省出入国管理総局長回状No.IMI-0093.KU.01.03　5月11日）

     ■　新型コロナ下インドネシア入国のための観光ビザ免除と到着ビザ（2022年法務人権省出入国管理総局長回状No.IMI-0584.GR.01.01　4月27日）

     ■　インドネシア国内長距離移動の規制改訂（新型コロナウイルス対策ユニット回状2022年第18号　5月18日）

     ■　国際活動におけるルピアの使用（インドネシア中銀（BI）規則No.24/6/PBI/2022　4月27日）

     ■　ガラス製注射剤容器のインドネシア国家規格（SNI）認証／試験機関（工業大臣規則2022年第11号　4月7日）

     ■　インドネシアにおける計測機器のタイプ承認（商業大臣規則2022年第20号　4月22日）

     ■　インドネシア食用油の供給業者登録（工業大臣規則2022年第12号　4月26日）

     ■　インドネシア地理的表示の申請者、ロゴ、コード番号（法務人権大臣規則2022年第10号　4月25日）

     ■　インドネシアにおける歌と音楽の著作権ロイヤルティの運用（法務人権大臣規則2022年第9号　4月14日）

     ■　インドネシア住民登録証（KTP）等の氏名記載規則の変更（内務大臣規則2022年第73号　4月11日）